「2」オンラインゲームにおけるCPU選択についてi7とi3の比較~動作周波数による違いについて~
「オンラインゲームにおけるCPU選択について~i7とi3の比較をベンチマークを用いて考察~」の第2回目の記事になります。
- CPUの性能比較&フレームレートを低めに固定したときの検証
- 動作周波数による違いについて←本ページ
- コア数による違いについて
- CPUの選定について
今回は「動作周波数による違いについて」を書いていきます。
前回同様、検証は多人数参加型の3Dのオンラインゲームを想定しています。比較は「3DMark」「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」「CinebenchR23」を用います。
検証内容は最大動作周波数を変動させたとき、ベンチマークの結果がどの程度変動するかを確認します。コア数は4コアに統一し、スレッドもそろえるためハイパースレッディングは切っています。
比較は「3DMark」「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」のものを載せたいと思います。
以下結果を結果をグラフにしたものを以下に示します。
まず各グラフについて説明します。図1~図3は「3DMark」の「Time Spy」のスコアになります。図1は総合的なスコア、図2はGPU性能のスコア、図3はCPU性能のスコアになります。
図4は「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」のスコアです。
では今回のメインの最大動作周波数の変化による「i7-8700K」の性能をみてみます。
まず図1についてみていきます。CPUのクロックを落とせばベンチマークのスコアが落ちることが明確に見て取れます。図4も同様です。
図2はGPUのスコアですがこれは横並びになっておりCPUの影響を受けていないことが分かります。また、図3ではCPUのスコアなのでちゃんとCPUのクロックに比例していることが分かります。
今回の記事はこれを確認するためのものになります。最終的に何がしたいかというとクロックとコアそれぞれ単位当たりの性能を出してCPU選定の目安になったらいいなと思っています。
ここからは余談なのですが、4.0GHz動作時の「i3-8350K」と「i7-8700K」を比較してみたいと思います。
Time Spy においては i3-8350K(4.0GHz 定格) のスコアが「 i7-8700K(4.0GHz) よりは少しスコアが下がるが i7-8700K(3.7GHz) よりは上」といったところです。特に図3のCPU性能では i7-8700K(3.7GHz)をちゃんと上回っています。そもそも i7-8700K(4.0GHz) はクロック制御によるものなので i3-8350K との比較には多少誤差があると思っています。
ところがFF14のベンチマークでは i3-8350K のスコアが i7-8700K(3.7GHz) のスコアを下回ってしまいました。FF14のベンチマークにおいてこの程度のブレはあるように感じますので一概に評価は出来ないですが、図2を見るとGPU性能が i3-8350K のほうが軒並み i7-8700K よりわずかに下がっています。基本3DゲームのベンチマークにおいてGPU性能が圧倒的に重視されていると感じるので、この差が結果に表れているのかもしれません。
個人的な意見ですが、CPUの個体差やクロック制御など厳密には異なるCPUなのでこの程度のスコアの差であれば i3-8350K と i7-8700K は条件を揃えれば同程度のスコアになるといっていいと思います。
次回:コア数による違いについて
0コメント